【レポート】飲み会をオンラインで…？宅飲みしながら旅の体験ができるイベントに参加してみた

折りたたみ自転車で世界一周した料理人による旅と料理の話

ライターの高橋です。

新型コロナウイルスが蔓延するなか、全国各所で様々なイベントが中止になっています。その代わりといってはなんだけれど、流行りつつあるのがオンラインテレビ会議ツールをもちいたイベント。自宅で簡単に参加でき、リアルタイムで会話もできる。代表的なツールZOOMはリモートワークの動きもあって、登録者が2億人にも伸びているといいます。

僕がよくお世話になっている地域交流スペース『我楽田工房』もイベントが軒並み中止になり、あるイベントがオンラインでの開催になったと連絡がありました。そのイベントのジャンルは「食」。

……食！？

交流会や講演会、簡単なワークショップはよく聞きますが、食べることも香りも味わうこともできない「食」のイベントがオンラインってどういうこと！？

誘われたこともあり、まるで理解できないままそのイベント「我楽田ダイニング～メキシコ編」に参加してみました。

我楽田ダイニングって？

実はこのイベント、もともと人と地域を繋ぐキッチンがあるスペース「我楽田工房」と、餃子とカレーとパーカッションをテーマに自転車で世界一周した料理人・島田義弘さんが企画していた、リアルイベント「我楽田ダイニング」として開催する予定でした。
島田さんが体験した旅のストーリーを、島田さんが作る料理を食べながら味わうダイニングイベントというだったらしい。
このコロナショックの今、どうやってオンラインで開催していくのだろうか？？？

オンラインで乾杯！！

料理が提供できない点を解消しようと、事前にコロナビールやドリトス、その他おつまみなどを用意してほしい、とアナウンスがなされました。なるほどツマミにテーマを設けて、いま流行りのオンライン飲み会みたいにしていくのか。

18時にZOOMの部屋が開設され、参加者が続々とオンラインに。
サラリーマン、デザイナー、スーパー店員…ぞれぞれが自宅から参加。なかには仕事帰りの電車から参加する猛者も。さすがはオンライン。
ちなみに筆者は自宅から参加。メキシコの気分を味わうためコロナビールとドリトスをしっかりと用意しています。

なんとなく集まったところで主催者側の挨拶や、事情の説明進行を引き継いだ島田さんより、それぞれ入手できたお酒を手に乾杯がなされました。

家にいながら、世界の話が楽しめる

「本当は食材も用意していて、いま目の前にあるのだけれど、残念だ」「お手元にあるビールとつまみの食べながら、ゆるく参加してくれれば」と始まった、メキシコの旅の話。

まずはメキシコについて説明されました。話を聞きながら、ドリトスをぼりぼりと食べる。なんとなく、ラジオに近い感覚です。コロナビール飲んでるし、行動が制限されない、という点では自由度が高いのかもしれません。参加者には料理しながら参加している方も。いやさすがに自由度高すぎるだろ。

メキシコといえば“タコス”だよね

イベントは進行し、いよいよメキシコの代表的な料理“タコス”の説明へ。と、ここで今までラジオ感覚で扱われていた島田さんが突然、タコス作成し始めました。

「これね、本当は食べていただきたくて、提供する予定だったんですけどね……（モグモグ）」手順を説明しながら手早く完成させて、見せつけるかのようにタコスを頬張る島田さん。「いや～うまいっすね」

…じゃねーよ！！飯テロだよ…。これは完全に“飯テロ”だよ。羨望と嫉妬のまなざしを向けながら、意識も無しにドリトスとコロナビールが進みます。結果的に口の中はメキシコ気分。

確かにね、メキシコだよ、そうだけども…！だけども…！！！コロナが落ち着いたら、レストランへ行くことを固く誓う、筆者でありました。

その後も順調にイベントは進行。メキシコの知られざる料理や、観光について紹介がなされました。雑談も経て、1時間半ほどでイベントは終了しました。

まとめ

さて体験してみてわかったことは、事前に知らされてさえいれば、それっぽいものを入手でき、食イベントも可能だということ。さらに今回だけの参加でなく、事態が収束したらリアルでの来店もしたい気持ちが膨らみました……。

また自由度が高いのもオンラインならではの特徴だと痛感。リアルの場だと許可をいただいても、「失礼じゃないか？」ながら聞きに抵抗がありましたが、オンラインの場合はそれがありませんでした。参加者の中には料理をしている人もいましたし。島田さんもそれを楽しんでタコスを食べたるなどしていて、オフラインだからこそ距離を感じることなく参加できたように思います

チャット機能をうまく利用すれば、もっと相互の会話ができるでしょうし、イベントもスムーズに進みそう。料理についても、今回は各自での調達だったけれど、冷凍しての配達や、じぜんにレシピを公開、用意しておいてもらう、など、まだまだ工夫の余地がありそうです！！